人を育てるための4つのポイント

人を育てる、ということは、売り上げをUPすることよりも難しいことかもしれません。なぜなら、自分も万能では無い一人の人間だからです。(万能な方もいるかもしれませんが、残念ながら私はそうではなく・・・)そんな普通の人間が、学生時代にアルバイトで新人教育を担当したり、前職で新人教育を担当して感じた、人を育てる4つのポイントを紹介したいと思います。とは言っても、教育のスペシャリストでは無いので、なんの根拠もないですが。w ちなみに、以下に出てくる資料(画像)は、前職で新人教育を担当した際に作成したものです。

概念図

いきなり結論ですが、1.目標や志を持たせること、そしてそれを達成するために、2.意識、3.能力、4.知識、を高めさせること、この4つのポイントが重要と考えています。以下、それぞれ解説していきます。

目標を持つということ

なりたい自分、達成したいこと、なんでもいいので目標を持つことが大切です。目的地がなく出発しても、どこに向かえばいいか分かりません。これは、できれば教育する側が設定するのではなく、本人に設定してもらいたいです。目標を持ち、そこから逆算すると、今の自分に足りないものが見えてきます。足りないことがあるのは当たり前なので、ガッカリさせることなく、それをしっかり把握することが大事だということを理解させることが重要です。

意識を高めるということ

周りの環境にモチベーションを左右されることなく、自分で意識を高めていってもらうために、日々のどんな細かい業務においても、求められていることに+αを付加するよう働きかけることが重要です。それは、150%である必要は無く、110%、101%でもいいと思います。常にこの意識を持たせることができると、1年後に振り返ったときに、かなりの成長を本人自身が感じることができると思います。

能力を身につけるということ

なんでも最初から100%できるわけはありません。最初は小さな力でも、繰り返し実践することで、大きな能力となって身につくものです。結果が重視される世の中になっているのは事実で、企業としては正しいと思いますが、教育という観点ではプロセスも重要だと思います。現場で教育する立場としては、一回やってみてダメだからといって諦めてしまわないよう、何度もチャレンジすることの大切さを伝えていきたいものです。どんなスポーツ選手も、最初からできる人なんていないですよね。

知識を得るということ

聞く・見るだけでなく、頭の中で理解させることが重要です。教えないといけない、と考えると、教える側が話して教わる側は聞く、というスタイルになりがちですが、その人の頭の中で整理され、かつそれを必要なときに引き出しから出すことができる状態にすることがゴールだと思います。インプットはアウトプットのためにあるのであって、インプットさせることが目的ではないということを、教える側が理解する必要があると思います。


教育、と一言で言っても、なかなか何から手をつければいいか分からないものです。そんなとき、この4つのポイントにそって考えてみて、教える側の頭の整理ができるといいな、と思います。急に上司から、「お前、アイツの教育任せた」と言われるようなことは、よくあることですからね。w でも、人が会社を支えているのは間違いないので、教育というのは、企業の利益に間接的なようで直接的に影響するものだと思います。
最後に、私が新人教育で最初に教えることにしていたことを、以下に書きます。

企業の存在価値としての利益

お客様にありがとうと言っていただき、お金をいただき、無駄を減らし、利益をあげること。このようにして得た利益は、企業としての存在価値だということを、理解してもらいたいですね。ボランティアではなく、お客様にいただいたお金から、給料やボーナスがもらえていて、ご飯を食べることができるわけなので。